●取組のポイント
「静岡市から働き方を変えよう!」 ワーク・ライフ・バランス
日本一を目指して、人口減少対策に挑む
• ワーク・ライフ・バランスに取組む企業を増やし、そのアピールを通じて若年層の市外転 出を抑制
• 毎年秋に開催される「大道芸ワールドカップ」等、市独自の地域資源と企業の年次有給休 暇取得促進をコラボレーションさせ、仕事を休んで「まち」を歩けば、わくわくどきどき できる魅力的なまちの賑わいづくりを進めている
• 「静岡市から働き方を変える」をテーマに、ワーク・ライフ・バランスの一層の推進を図 るため、「日本一のプレミアムフライデー」を目指した取組やテレワークの推進等を実施
1.取組のきっかけ
• 現在、静岡市は若い人の大学進学等をきっかけとした市外転出の割合が高くなっている。ワーク・ ライフ・バランスに取組む企業を増やし、そのアピールを通じて首都圏等学生のUターン就職率 や、市内学生の地元就職率の向上等、人口増につながることを期待している。
• ワーク・ライフ・バランスは、企業にとって人材の確保、生産性の向上につながる重要な取組で ある。以前から取組んできた普及啓発に加え、様々な施策を打ち出し、「ワーク・ライフ・バラ ンス日本一」を目指している。
• 平成 28 年度は、年次有給休暇取得促進の広報活動を 8 月と 11 月の 2 回に分けて実施した。
• 市内では 8 月上旬に、清水みなと祭りを始め幾つかの祭りが行われる。また自然も豊かな地域の ため、祭りの他、海水浴、キャンプなどに合わせて休暇を取って出かけてもらいたいと考え、夏 季休暇や土日祝日と絡めて連続休暇になるように、8 月 8 日、9 日、10 日、19 日、22 日を 年次有給休暇の候補として広報活動を行った。
• 11 月は毎年市内で開催している「大道芸ワールドカップ」に合わせて、広報活動を実施した。「大 道芸ワールドカップ」は、世界中から大道芸のパフォーマーを呼んで開催するコンペティション で、他の自治体にはない貴重な地域資源である。平成 28 年度は 11 月 3 日から 6 日まで開催し、 期間中の 4 日が金曜日のため年次有給休暇を取って「大道芸ワールドカップ」に行ってもらえる よう働きかけを行った。
●連絡会議の開催
• 取組の推進体制として、連絡会議を設置した。約 1 万 3 千人の会員を擁する地元商工会議所に 加え、労働組合、経済団体、地元新聞社、そして学識経験者などを含めた構成とした。
●年次有給休暇取得促進の周知・啓発
• 企業向けの他、地元紙への広告の掲載、地元ラジオ等のメディアも活用して周知に取組んだ。加 えて、駅、図書館、公民館といった場所でのポスター等の掲示も行い、年次有給休暇取得促進の 啓発を行った。
●事業場訪問による働きかけ
• 労務管理の専門家とともに静岡市内 100 社を訪問し、年次有給休暇取得促進の働きかけを実施 した。
●学生と企業が交流するシンポジウムの実施
• 地元企業者や学生に対し、ワーク・ライフ・バランスの基本的な考え方や重要性を理解してもら うことを目的に、「ワーク・ライフ・バランスシンポジウム」を開催した。
• 講演者には、企業人として、また父親としての視点を持つファザーリングジャパンの安藤氏を招 き、ワーク・ライフ・バランスの基礎についてお話しいただいた。
• その後のパネルディスカッションでは、市内のワーク・ライフ・バランス先進企業や学生による パネルディスカッションを開催し、取組事例について紹介いただいた。
●アンケートの実施・提言
• 市内事業場と従業員を対象にアンケートを実施し、年次有給休暇の取得状況や本事業の効果・課 題等を把握し、今後の年次有給休暇取得促進策等についてとりまとめを行った。
ファザーリングジャパン安藤氏 会場の様子
ディスカッションの様子 交流会の様子
学生と企業が交流するワーク・ライフ・バランスシンポジウム
3.取組の成果
(1)全体を通じて
• 訪問した事業場からは年次有給休暇の取得率が上がったとの声等が寄せられており、一定の成果 はあったものと認識している。
(2)アンケート結果から
• 平成 28 年 8 月の有給休暇取得日数が前年 度よりも増加した人は、13.2%であった。
• 「地域の特性を活かした休暇取得促進のための
環境整備事業」が年次有給休暇促進のきっかけ
となった割合は、「大いにきっかけになる」と「あ
る程度きっかけになる」を合わせると 53.4% と過半数を超えている。
増加した 13.2%
変わらない 84.4%
減少した
2.4%
前年度と比較した平成28年8月の有給休暇取得日数の増減 (事業場向けアンケート)
N=250
大いにきっかけになる
2.8%
きっかけにならない
13.1%
ある程度きっかけ になる
50.6%
あまりきっかけに ならない
33.5%
「地域の特性を活かした休暇取得促進のための環境整備事業」が 年次有給休暇促進のきっかけとなるか
(事業場向けアンケート)
N=251
(3)「ワーク・ライフ・バランスシンポジウム」の参加者アンケートから
• 「ワーク・ライフ・バランスシンポジウム」を聴講して、ワーク・ライフ・バランスへの理解が深まっ
た割合は、「大変理解が深まった」と「理解が深まった」を合わせると 93.7% であった。
大変理解が深 まった
49.6%
理解が深まった
44.1%
あまり理解が深 まらなかった
2.4%
深まらなかった
1.6% 無回答 2.4%
ワーク・ライフ・バランス・シンポジウムを聴講して ワーク・ライフ・バランスへの理解が深まったか
(シンポジウム参加者向け)
4.平成 29 年度の予定
(1)地域の特性を活かした休暇取得促進のための環境整備事業
• 平成 29 年度は、前年度同様、年次有給休暇取得促進の広報活動を 8 月と 11 月の 2 回に分け て行うこととし、下記の取組を実施する予定である。
●取組状況の継続的把握を意識した事業場訪問による働きかけ
• 労務管理の専門家とともに静岡市内 100 社を訪問し、年次有給休暇取得促進の働きかけを行う が、取組状況を継続的に把握するために、内 50 社は昨年度と同じ事業場を訪問する予定である。
●周知用リーフレットでの休暇活用の提案
• 昨年度の事業場訪問等を通じて、「年次有給休暇を取得して、何をしてよいかわからない」といっ た声が寄せられたことから、周知用リーフレットのデザインを見直し、地域活動への参加や地元 観光スポットの紹介を行い、休暇活用の提案を行うようにする。また、事業主と従業員で訴求す るポイントが異なることから、事業主向けと従業員向けの 2 種類のリーフレットを作成し、配布 する。
●学生と企業が交流するシンポジウムの充実
• 昨年度好評を博した、学生と企業が交流する「ワーク・ライフ・バランスシンポジウム」の時間 を延長し、充実を図る予定である。
生労働省は、静岡市と連携を図りながら、地域における休暇取得推進の働きかけをおこなう 「地域の特性を活かした休暇取得促進のための環境整備事業」を行っています。 !"#$%&’(’
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8月は夏季休暇に年次有給休暇をからめて、長期休暇を取得してリフレッシュ。
地域のイベント参加、施設利用、家族とふれ合う時間、自分のための時間をつくるなど !"#$%&’
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静岡労働局
問い合わせ先 生労働省委託事業実施機関日本プロフェッショナ•・キャリア・カウンセラー協会静岡市葵区御幸町8-1JADEビ•6FTEL054-252-2110
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年休
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年休山の日
6 7 8 9 101112
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夏季休暇
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平成29年度地域の特性を活かした休暇取得推進のための環境整備事業(静岡市)
生労働省は、静岡市と連携を図りながら、地域における休暇取得推進 の働きかけをおこなう「地域の特性を活かした休暇取得促進のための環
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問い合わせ先 生労働省委託事業実施機関日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会静岡市葵区御幸町8-1JADEビル6FTEL054-252-2110
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年休
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大 道芸ワールドカップ期間
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成29年11月13日(月)13:00~17:30場所 グランシップ 交流ホール他 第1部 採用力向上セミナー 講師 長﨑一朗(企業対象)
第2部 ワーク・ライフ・バランス シンポジウム(事業主・従業員・一般・学生・保護者対象) ・基調講演 安藤哲也(ファザーリングジャパン理事長) ・交流会ワールドカフェ ファシリテータ 静岡県立大学教授 犬塚協太 ・懇談会(自由歓談、名刺交換)
※入場無料詳し•はhttp://www.jinzai-support.com主催厚生労働省 静岡労働局 静岡市 (株)静岡新聞社
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(2)プレミアムフライデー
(3)テレワークの推進
• 「静岡市から働き方を変える」をテーマに、ワーク・ライフ・バランスの一層の推進を図るため、 「日本一のプレミアムフライデー」を目指した取組を進める。経済団体、商業者、まちづくり団体、 文化団体、静岡市等の官民が連携したオール静岡体制で、年度中に 300 社の参加を目標に掲げ
ている。実施にあたっては、毎月テーマを設定(「熱い夏を楽しもう」(7 月)、 「夕涼みを楽しもう」
(8 月)、「食欲を楽しもう」(9 月))し、盛り上げを図っている。
• 「静岡市から働き方を変える 第 2 弾」として、テレワークを推進することで、移住の最大のネッ
クである仕事の問題を解消し、移住をより一層推進させる取組を進める。具体的には、テレワー ク・デー(7 月 24 日)に、首都圏の IT 企業と連携し、IT 企業の社員が、市役所会議室でテレワー クのトライアル実施を行った。併せて、市職員もサテライト・オフィス勤務を試験的に実施。9 月にも 3 週間に渡り実証実験を実施し、これら実験から得られた知見を基にテレワークの推進に よる移住を促進させていく予定である。
5.今後の課題
• 静岡市は、市内約 37,000 事業所のうち、従業員 30 人以下の事業所が 90%以上を占めている。 特に小規模な事業所への訪問を通じた啓発活動などを通じて、企業経営者の意識改革を進め、ワー ク・ライフ・バランスの取組を周知し、根付かせるかが課題である。
• 今後も、若者にとって関心の高い「ワーク・ライフ・バランス」を「まちの賑わいづくり」「豊 かな時間の過ごし方・楽しみ方」等と効果的に組み合わせ、静岡市から働き方を変え、「ワーク・ ライフ・バランス日本一」を目指して、雇用創出や移住定住促進など人口減少対策を進める。